香道・薫香の用語解説

香り用語のジャンル:香木


奇気

きき


(用語解説)
一般には、「普通と違った気性、性質、様子」をいうが、
香道での奇気は、五味(甘・辛・酸・苦・鹹)
に属さない一種の芳香をいう。
これは、銘香を炷とき聞かれるもので、長年の月日で
添加されたものがあらわれるとされる。
炷きはじめにこれがよくあらわれ、杏仁の匂いによく似ている。
「六国伝内弁解秘詿書」の「名香奇気伝」によると、

「いかにもいかにも名香の炷き出し奇気のなかより上品の香薫
ほのぼのとあらわるるにさもよく似たり、これを以て名香の奇気
の事を修練すべしとのことなり」。


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