香りでストレス解消
2009.07.29 掲載

お香 コラム2


<香りでストレス解消>
ストレス… よく耳にする言葉かと思われます。
日常生活を行う上で、ある程度のストレスは、刺激や興奮として必要ですが「度」を過ぎると、体に及ぼす影響で、月経前症候群、高血圧、頭痛、胃腸障害などに発展します。アロマテラピーは、これらの症状に大変有効である事がわかっております。アロマテラピーとは、“アロマ(Aroma・芳香)+テラピー(Therapy・療法)”であり、植物から抽出されるエッセンシャルオイル(精油)を使用して、心と体のバランスを改善する自然療法です。薬のように速効性はありませんが、副作用が少なく、人間本来の「治ろうとする力」を引き出してくれます。


 アロマテラピーの精油を直接匂いを嗅いだり、アロマポットで焚いたりアロマトリートメントのマッサージでリラックスした経験もある方もいるのではないでしょうか。
ストレスのクスリとして、精神安定剤に頼ってしまうのは身体的に大変リスクを伴います。アロマテラピーや芳香による療法は、精神安定剤を処方している状態(ストレス・不安・うつ)に対する治療法の一つです。
外国滞在中に、日本の梅干しやごはんの香りなどフッと嗅いだ時は、凄く懐かしく思えて安心できた方もいらっしゃるのではないでしょうか。異国の地の嗅いだ時のない香りでは、緊張感を覚え、なじみの香りでは、ストレスが和いだと思います。このように、ストレスは身体バランスだけでなく、心理的なバランスにも作用されますので、緊張やイライラした時には、自分の好きな香りを使用して、リラックスし集中力を高めることが可能です。


 実験でも香りがストレスに与える影響が証明されています。心地よい香りでは「遅いアルファー波」が多くなり、嫌いな香りでは「早いアルファー波」が多くなりました。香りを嗅ぐ事で気分の変化が脳波に敏感に影響されているデータが発表されています。
このことから、自分の好みの香り、記憶に植え付けらている香り、嫌いな香りをより広く知って認識する事で、シチュエーションに合わせて、うまく活用してほしいと思います。また、好きな香りも1種類だけに決めずに、気分で使い分けが出来る様に、色々な香りを求めるのも、ストレス解消になるのではと思われます。
是非、素敵な香り生活でストレス解消をお試しくださいませ。



コラム一覧に戻る

ホームページトップに戻る


参考文献
「嗅脳」 鳥居鎮夫 著
(発行・発売元:株式会社イーハトーヴフロンティア)