注意)どこよりも詳しいのですが 長文です 覚悟してご覧くださいませ。これであなたも蘭奢待マスター(笑)
蘭奢待(らんじゃたい)黄熟香
蘭奢待(黄熟香)
正倉院 正倉
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<香木-蘭奢待(らんじゃたい)>
歴史を動かす、究極のお香の頂点の香木・蘭奢待
あまりの価値の為、神格化された香木-蘭奢待。
謎も多き・究極の香木で数々の歴史ドラマで織田信長が関わる時に表れる蘭奢待。
・蘭奢待の成分自体は伽羅とのことですが、伽羅の価値以上の天皇家の所有物という付加価値が付くことで
神格化されたものと思われます。
現在もなお、香り続ける国宝を越える※御物
所有すること自体が権力の象徴となった香木蘭奢待(らんじゃたい)
まして、香りを聞く事がどれだけの恐れ多いことか…
※「御物」(ぎょぶつ)とは、皇室の私有品として天皇家に伝来した美術品や古文書などの所蔵品のこと。
所有すること自体が権力の象徴となった香木蘭奢待(らんじゃたい)
まして、香りを聞く事がどれだけの恐れ多いことか…
※「御物」(ぎょぶつ)とは、皇室の私有品として天皇家に伝来した美術品や古文書などの所蔵品のこと。
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NHK麒麟(きりん)がくるでも放送されて、現在話題沸騰!
2020年12月20日(日)第37回「信長公と蘭奢待」
2020年12月20日(日)第37回「信長公と蘭奢待」
果たして織田信長による蘭奢待の切り取られるシーンが見れるのか?
どのように切り取るのか?放送によっては今までの常識が覆るかもしれません。
また、歴史の謎が紐解かれるのでは?と話題になっています。
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★蘭奢待の木はどんな木?★
蘭奢待(らんじゃたい)は香木沈香の一種。
さらに専門的に沈香を知りたい方はこちら→沈香(じんこう)とは?説明ページはこちら
◆蘭奢待・姿・形に関して◆
★<蘭奢待 動画> 23秒間
別のサイトで確認できます。リンク切れの際にはご了承下さいませ。
(以下は外部リンクすが、蘭奢待の外観のイメージがつかめればと思います。)
↑動画を見るにはクリック↑
★蘭奢待の木はどんな木?★つづき
正式名称は黄熟香(おうじゅくこう)で、蘭奢待とはその文字の中に東大寺の名を隠した雅名である。
全長156cm、最大径43cm、重量11.6kg(ベトナム産)錐形の香の原木。
鎌倉時代以前に入ってきたようなのですが、その入手経路や運搬経路などの詳細は不明で多くの謎が残ります。
この沈香を試香された明治天皇は、その香は「古めきしずか」と表現された。
約1200年たった今も香りが残っていることが宮内庁正倉院事務所の科学調査でガスクロマトグラフィで
香りの成分を分析したところ、沈香との同一性を確認出来、明らかになった。
産地は、ベトナムからタイにかけてと思われる。
ジンチョウゲ科のヤウバウは、ベトナムの雨の多い高原地帯に育ちます。
黴の影響で、木の一部に黒い樹液が集まり固まります。
低地に生えるヤウバウには、この黴が生えません。
この樹脂は腐ることがなく、燃やすと、よい香りがするそうです。
水に入れると沈むことから、沈香(ジンコウ)と名がつきました。
沈香の高級品油分50%以上と言われているものが、伽羅(キャラ)です。
蘭奢待は国宝を超える御物と呼ばれ天皇の許可なくしては持ち出すことはおろか、
見ることもかなわぬ超弩級のお宝で「正倉院御物棚別目録」に記載されています。まさに、夢物語のお宝です。
●まずは蘭奢待の素材である香木を知ろう!
(以下の4つの動画で蘭奢待の素材でもある沈香(じんこう)・伽羅(きゃら)を素材から知っていただくと、より蘭奢待を楽しめます。)
◆沈香の頂点の伽羅(ほぼ時価)のお香を焚く◆
■2020年 最新の沈香のお香の種類■
ほぼ最新動画。沈香・伽羅の簡単な説明あり
【極上沈香明覚】京都松栄堂の高級・高額なお香の明覚をライバルと共に紹介・実演して焚いてみた
↑動画はこちらクリック↑
■2019年 沈香のお香の種類説明■
【沈香のお香選手権】沈香(じんこう・アガーウッド)のお香・お線香を項目(お寺・お土産・瞑想・お仏壇)毎にNO.1を紹介レビュー
↑動画はこちらクリック↑
◆動画で説明◆【金運上昇】伽羅の香りの香り袋・匂い袋「ぽち香-焚屋伽羅」をお財布・名刺入に入れ金運アップ
↑動画はこちらクリック↑
■年末年始・正月はこれを見てください。伽羅のお香実演■
年末年始はいいお香を焚いて、いい気を取り入れましょう
【お正月のお香伽羅実演】年末年始におすすめの伽羅のお香・お土産紹介。香初めで伽羅を梅の香炉で実演
↑動画はこちらクリック↑
◆香木の価値に関して◆
★<香木鑑定 動画> 9分47秒間
香木の起源や香に関する歴史を一気に学べますのでオススメ動画
外部のサイトで確認できます。リンク切れの際にはご了承下さいませ。
↑動画を見るにはクリック↑
◆香木・蘭奢待をある程度理解した方は↓より深く蘭奢待を知る以下へお進みください。◆
★日本大百科全書より★
蘭奢待 らんじゃたい 正倉院中倉に伝世する香木。
聖武天皇によって蘭奢待と命名されたと伝わる。銘文中に東大寺の名が含まれるところから、
別名東大寺、 また黄熟香とも称する。
名香六一種のうち第一の名香として、香道では奇宝とし、聞香では返し十度の作法を伝える。
足利義満、織田信長らが、この沈香を切り 取った話は有名で、また正親町天皇は「聖代の余薫」と歌った。
信長に下賜された小片は京都・泉涌寺と尾張一宮に寄進され、千利休も、この香の聞香者である。
黄熟香 一名蘭奢待の称ある有名な香木である。表面は黒褐色を呈し,心部は空洞となるものの,
質はいまなお堅緻である。かつて一部を截り足利義政,織田信長に賜ったことがあり,
明治天皇も截香した。長156cm,重11.6㎏
★正倉院開封歴史上の偉人★
正倉院を開封した歴史上の人物は
寛仁三年(1019年)、藤原道長が開封
至徳二年(1385年)、足利義満が開封(切り取った説もある)
永享元年(1429年)、足利義教が開封
寛正六年(1465年)、足利義政が「蘭奢待」を右側を削り取る。
天正二年(1574年)、織田信長が「蘭奢待」を中央側を削り取る。
明治十年(1877年)、明治天皇が「蘭奢待」を左側を削り取る。
と言われています。
赤字以外は明確ではありません。
★香と仏教について★
元来、立ち上る香煙は、神々を喜ばせ神と人間との距離を結ぶための捧げ物でした。
仏教界の輪廻転生の教えによると、死者には四十九日の間、絶やすことなく香を手向け続けなければなりません。
香木の幽玄な香りは、他に類の無い大変に貴重なものだったのです。
★蘭奢待はどこでとれる★
東南アジアで産出される沈香と呼ばれる高級香木で、日本には9世紀頃に伝えられたとされる。
奈良市の正倉院(元は東大寺の倉庫であったが明治以降は国が管理)に収められており、
これまで足利義政、織田信長、明治天皇、足利義満(公になっていない)らが切り取っている。
★蘭奢待の切り口★
2006年1月に大阪大の米田該典助教授(薬史学)の調査により、
あわせて38ヶ所の切り取り跡があることが判明している。
切り口の濃淡から切り取られた時代にかなりの幅があり、同じ場所から切り取られることもあるため、
これまで50回以上は切り取られたと推定される。
蘭奢待の中空部分は鑿で樹脂の含んでいない部分を切り取ったため中空になっている、
このやり方は9世紀以降から行われており全浅香よりも新しいことが分かる
★蘭奢待(黄熟香)と香気★
香は年月と共に香気を失うのが一般的だが「蘭奢待」は1200年もの間、香気を保ち続けてきた。
こんなに豊かな薫が残っているのは非常に驚きだ香りは、爽やかで軽い香りで複雑な香りではなく単一の香りらしい。
高温で焚いても同様の香りがするため、安定して熟成された香りの繊維と思われる。
★全浅香(紅塵)とは?★
長105.5 重16.65㎏ 沈香系統の香木。沈香のうち樹脂分の少ないものは水に浮沈が定まらず「浅香」と呼ぶ。
牙牌が付属し、その銘文より天平勝宝5年(753)3月29日の仁王会に用いたのち
東大寺大仏に献納されたものとされる。国家珍宝帳記載品。
★江と蘭奢待と織田信長★(大河ドラマにて)
NHK大河ドラマの「江」でも江織田信長が、江に何気に渡していた香木が「東大寺=蘭奢待(らんじゃたい)」です
「私、この香りが好き!」と言っていました。(ドラマ上のフィクションですが)
権力を掌握した信長は朝廷に蘭奢待を差し出すよう命じ短刀を取り出して
「一方は天皇に献上し、もう一方は自分が使う」 と言って蘭奢待の一部を2ヶ所、
無造作に切り取って持って行ってしまいます。
黄熟香を持って東大寺に呼ばれた僧は、信長が黄熟香を気に入るや否や「切り取れ」と命じるが、
僧は道具を持っていなく仕方なく乱暴にはぎ取ったという説もある。
香木は以上に硬い(樹脂分が多いため、)香道具が必要翌月、織田信長はその蘭奢待を炊いて茶会を催しました。
★千利休と蘭奢待★
天正2年(1574年)、織田信長は多聞山城へ行き、運び込まれていた蘭奢待を切り取った。
1574年4月3日、蘭奢待を得た織田信長が堺衆を相国寺に招き、名物香炉を持っていた二茶人に蘭奢待の小片を与えた。
このような待遇を受けたのは、千利休(善幸香炉 所有)と津田宗及(不破香炉 所有)だけであった。
津田宗及はこの時の事にとても感銘を受けたらしく、
易・及ニ東大寺拝領いたし候、其外堺衆ニハ何へも不被下候(二人が香炉を持っているとのことで、
利休と宗及は蘭奢待を拝領した。その他の堺衆にはなにも与えなかった)」と自慢げに記している。
★信長はどのように蘭奢待を切り取ったか★(憶測を含む)
1573年(天正元年)は、織田信長にとって、最高の年で宿敵・武田信玄は病に潰え、
浅井・朝倉を滅ぼし、敵対する足利義昭を追放し、室町幕府も滅亡させ、まさに向うところ敵なしの状態です。
誰もが信長を天下人として崇めざるを得ない行動とります。
1574年3月23日、信長は東大寺に使者を送り「正倉院に伝わる霊宝・蘭奢待を見たい」と東大寺は、
「勅使がないと蘭奢待は、開封できない慣例」と断りました。
27日、信長は、奈良に押しかけ、多門山に宿泊し「蘭奢待を見たい」再度の要請を断れば、
比叡山のように焼討ち(1571年)されるかもしれません。
恐怖で震え上がった東大寺は蘭奢待を信長に差し出します。
もちろん、秘宝が無傷で済むはずがありません。
信長は、蘭奢待に短刀を差込み、1寸4分の大きさのニ片を無造作に切り取ります。
一片は、正親町(おおぎまち)天皇に献上します。
4月3日、信長は相国寺で茶会を開催します。
千利休や多くの客の目前で蘭奢待が焚かれます。
600年の時が経過しているのに、黒い樹脂状の香木から豊かな香りが漂います。
天下人だけが、楽しめるなんと贅沢で優雅な香り。
どんな気持ちだったんでしょうか。
★蘭奢待は伽羅 or 沈香★
よく言われるのは、黄熟香は伽羅?沈香?黄熟香という言葉は中国での分類方法で、
伽羅という言葉自体は室町時代以降のものである。産地はベトナムかタイなので、シャム沈香か伽羅で間違いないと思われます。
伽羅は貴重品で、数十年を経て初めて木から採取が可能になります。
1996年、宮内庁正倉院事務所の科学調査で、蘭奢待の香り成分が伽羅と一致することが確認されました。
★徳川家と蘭奢待と伽羅★
銘香“蘭奢侍”は、時の権力の象徴として数々の逸話を作り出しました。
信長は、宗及と利休に1包ずつ分け与えたといわれますが、名古屋の徳川美術館にも
同名の“蘭奢侍”が保存されていることから、家康も裁断したものと思われます。
徳川家康の時代、伽羅の値段が次のように記録されているそうです。
「銀20貫(400両)で、伽羅100斤を入手した」1斤はパンを数えるのに使われますが、
重量の単位としては660gに相当します。
1両で伽羅165gしか買えなかったようです。蘭奢待ほどの価値はありませんが、伽羅は珍重されました。
◆伽羅(ほぼ時価)のお香を焚く◆
●上記動画で掲載した、日本最高級の伽羅のお香です。↓商品はこちらクリック↓
■高級伽羅のお香・動画で説明■
【伽羅・人気ランキング】伽羅のお香比較レビュー・焚いた。蘭奢待と伽羅の説明。
↑動画はこちらクリック↑
◆動画で説明◆【金運上昇】伽羅の香りの香り袋・匂い袋「ぽち香-焚屋伽羅」をお財布・名刺入に入れ金運アップ
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どのように切り取るのか?放送によっては今までの常識が覆るかもしれません。
また、歴史の謎が紐解かれるのでは?と話題になっています。
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★蘭奢待の木はどんな木?★
蘭奢待(らんじゃたい)は香木沈香の一種。
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◆蘭奢待・姿・形に関して◆
★<蘭奢待 動画> 23秒間
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(以下は外部リンクすが、蘭奢待の外観のイメージがつかめればと思います。)
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★蘭奢待の木はどんな木?★つづき
正式名称は黄熟香(おうじゅくこう)で、蘭奢待とはその文字の中に東大寺の名を隠した雅名である。
全長156cm、最大径43cm、重量11.6kg(ベトナム産)錐形の香の原木。
鎌倉時代以前に入ってきたようなのですが、その入手経路や運搬経路などの詳細は不明で多くの謎が残ります。
この沈香を試香された明治天皇は、その香は「古めきしずか」と表現された。
約1200年たった今も香りが残っていることが宮内庁正倉院事務所の科学調査でガスクロマトグラフィで
香りの成分を分析したところ、沈香との同一性を確認出来、明らかになった。
産地は、ベトナムからタイにかけてと思われる。
ジンチョウゲ科のヤウバウは、ベトナムの雨の多い高原地帯に育ちます。
黴の影響で、木の一部に黒い樹液が集まり固まります。
低地に生えるヤウバウには、この黴が生えません。
この樹脂は腐ることがなく、燃やすと、よい香りがするそうです。
水に入れると沈むことから、沈香(ジンコウ)と名がつきました。
沈香の高級品油分50%以上と言われているものが、伽羅(キャラ)です。
蘭奢待は国宝を超える御物と呼ばれ天皇の許可なくしては持ち出すことはおろか、
見ることもかなわぬ超弩級のお宝で「正倉院御物棚別目録」に記載されています。まさに、夢物語のお宝です。
●まずは蘭奢待の素材である香木を知ろう!
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◆沈香の頂点の伽羅(ほぼ時価)のお香を焚く◆
■日本最高級の伽羅のお香を動画で説明■
【日本一のお香の頂点レビュー】現代の蘭奢待?!2020年で最高クラスの伽羅のお香
お香専門家が日本一の最高級の伽羅のお香を紹介して焚いてレビュー
↑動画はこちらクリック↑
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お香専門家が日本一の最高級の伽羅のお香を紹介して焚いてレビュー
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■2020年 最新の沈香のお香の種類■
ほぼ最新動画。沈香・伽羅の簡単な説明あり
【極上沈香明覚】京都松栄堂の高級・高額なお香の明覚をライバルと共に紹介・実演して焚いてみた
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年末年始はいいお香を焚いて、いい気を取り入れましょう
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★日本大百科全書より★
蘭奢待 らんじゃたい 正倉院中倉に伝世する香木。
聖武天皇によって蘭奢待と命名されたと伝わる。銘文中に東大寺の名が含まれるところから、
別名東大寺、 また黄熟香とも称する。
名香六一種のうち第一の名香として、香道では奇宝とし、聞香では返し十度の作法を伝える。
足利義満、織田信長らが、この沈香を切り 取った話は有名で、また正親町天皇は「聖代の余薫」と歌った。
信長に下賜された小片は京都・泉涌寺と尾張一宮に寄進され、千利休も、この香の聞香者である。
黄熟香 一名蘭奢待の称ある有名な香木である。表面は黒褐色を呈し,心部は空洞となるものの,
質はいまなお堅緻である。かつて一部を截り足利義政,織田信長に賜ったことがあり,
明治天皇も截香した。長156cm,重11.6㎏
★正倉院開封歴史上の偉人★
正倉院を開封した歴史上の人物は
寛仁三年(1019年)、藤原道長が開封
至徳二年(1385年)、足利義満が開封(切り取った説もある)
永享元年(1429年)、足利義教が開封
寛正六年(1465年)、足利義政が「蘭奢待」を右側を削り取る。
天正二年(1574年)、織田信長が「蘭奢待」を中央側を削り取る。
明治十年(1877年)、明治天皇が「蘭奢待」を左側を削り取る。
と言われています。
赤字以外は明確ではありません。
★香と仏教について★
元来、立ち上る香煙は、神々を喜ばせ神と人間との距離を結ぶための捧げ物でした。
仏教界の輪廻転生の教えによると、死者には四十九日の間、絶やすことなく香を手向け続けなければなりません。
香木の幽玄な香りは、他に類の無い大変に貴重なものだったのです。
★蘭奢待はどこでとれる★
東南アジアで産出される沈香と呼ばれる高級香木で、日本には9世紀頃に伝えられたとされる。
奈良市の正倉院(元は東大寺の倉庫であったが明治以降は国が管理)に収められており、
これまで足利義政、織田信長、明治天皇、足利義満(公になっていない)らが切り取っている。
★蘭奢待の切り口★
2006年1月に大阪大の米田該典助教授(薬史学)の調査により、
あわせて38ヶ所の切り取り跡があることが判明している。
切り口の濃淡から切り取られた時代にかなりの幅があり、同じ場所から切り取られることもあるため、
これまで50回以上は切り取られたと推定される。
蘭奢待の中空部分は鑿で樹脂の含んでいない部分を切り取ったため中空になっている、
このやり方は9世紀以降から行われており全浅香よりも新しいことが分かる
★蘭奢待(黄熟香)と香気★
香は年月と共に香気を失うのが一般的だが「蘭奢待」は1200年もの間、香気を保ち続けてきた。
こんなに豊かな薫が残っているのは非常に驚きだ香りは、爽やかで軽い香りで複雑な香りではなく単一の香りらしい。
高温で焚いても同様の香りがするため、安定して熟成された香りの繊維と思われる。
★全浅香(紅塵)とは?★
長105.5 重16.65㎏ 沈香系統の香木。沈香のうち樹脂分の少ないものは水に浮沈が定まらず「浅香」と呼ぶ。
牙牌が付属し、その銘文より天平勝宝5年(753)3月29日の仁王会に用いたのち
東大寺大仏に献納されたものとされる。国家珍宝帳記載品。
★江と蘭奢待と織田信長★(大河ドラマにて)
NHK大河ドラマの「江」でも江織田信長が、江に何気に渡していた香木が「東大寺=蘭奢待(らんじゃたい)」です
「私、この香りが好き!」と言っていました。(ドラマ上のフィクションですが)
権力を掌握した信長は朝廷に蘭奢待を差し出すよう命じ短刀を取り出して
「一方は天皇に献上し、もう一方は自分が使う」 と言って蘭奢待の一部を2ヶ所、
無造作に切り取って持って行ってしまいます。
黄熟香を持って東大寺に呼ばれた僧は、信長が黄熟香を気に入るや否や「切り取れ」と命じるが、
僧は道具を持っていなく仕方なく乱暴にはぎ取ったという説もある。
香木は以上に硬い(樹脂分が多いため、)香道具が必要翌月、織田信長はその蘭奢待を炊いて茶会を催しました。
★千利休と蘭奢待★
天正2年(1574年)、織田信長は多聞山城へ行き、運び込まれていた蘭奢待を切り取った。
1574年4月3日、蘭奢待を得た織田信長が堺衆を相国寺に招き、名物香炉を持っていた二茶人に蘭奢待の小片を与えた。
このような待遇を受けたのは、千利休(善幸香炉 所有)と津田宗及(不破香炉 所有)だけであった。
津田宗及はこの時の事にとても感銘を受けたらしく、
天王寺屋会記
に「香炉両人所持仕候とて、易・及ニ東大寺拝領いたし候、其外堺衆ニハ何へも不被下候(二人が香炉を持っているとのことで、
利休と宗及は蘭奢待を拝領した。その他の堺衆にはなにも与えなかった)」と自慢げに記している。
★信長はどのように蘭奢待を切り取ったか★(憶測を含む)
1573年(天正元年)は、織田信長にとって、最高の年で宿敵・武田信玄は病に潰え、
浅井・朝倉を滅ぼし、敵対する足利義昭を追放し、室町幕府も滅亡させ、まさに向うところ敵なしの状態です。
誰もが信長を天下人として崇めざるを得ない行動とります。
1574年3月23日、信長は東大寺に使者を送り「正倉院に伝わる霊宝・蘭奢待を見たい」と東大寺は、
「勅使がないと蘭奢待は、開封できない慣例」と断りました。
27日、信長は、奈良に押しかけ、多門山に宿泊し「蘭奢待を見たい」再度の要請を断れば、
比叡山のように焼討ち(1571年)されるかもしれません。
恐怖で震え上がった東大寺は蘭奢待を信長に差し出します。
もちろん、秘宝が無傷で済むはずがありません。
信長は、蘭奢待に短刀を差込み、1寸4分の大きさのニ片を無造作に切り取ります。
一片は、正親町(おおぎまち)天皇に献上します。
4月3日、信長は相国寺で茶会を開催します。
千利休や多くの客の目前で蘭奢待が焚かれます。
600年の時が経過しているのに、黒い樹脂状の香木から豊かな香りが漂います。
天下人だけが、楽しめるなんと贅沢で優雅な香り。
どんな気持ちだったんでしょうか。
★蘭奢待は伽羅 or 沈香★
よく言われるのは、黄熟香は伽羅?沈香?黄熟香という言葉は中国での分類方法で、
伽羅という言葉自体は室町時代以降のものである。産地はベトナムかタイなので、シャム沈香か伽羅で間違いないと思われます。
伽羅は貴重品で、数十年を経て初めて木から採取が可能になります。
1996年、宮内庁正倉院事務所の科学調査で、蘭奢待の香り成分が伽羅と一致することが確認されました。
★徳川家と蘭奢待と伽羅★
銘香“蘭奢侍”は、時の権力の象徴として数々の逸話を作り出しました。
信長は、宗及と利休に1包ずつ分け与えたといわれますが、名古屋の徳川美術館にも
同名の“蘭奢侍”が保存されていることから、家康も裁断したものと思われます。
徳川家康の時代、伽羅の値段が次のように記録されているそうです。
「銀20貫(400両)で、伽羅100斤を入手した」1斤はパンを数えるのに使われますが、
重量の単位としては660gに相当します。
1両で伽羅165gしか買えなかったようです。蘭奢待ほどの価値はありませんが、伽羅は珍重されました。
◆伽羅(ほぼ時価)のお香を焚く◆
■日本最高級の伽羅のお香を動画で説明■
【日本一のお香の頂点レビュー】現代の蘭奢待?!2020年で最高クラスの伽羅のお香
お香専門家が日本一の最高級の伽羅のお香を紹介して焚いてレビュー
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お香専門家が日本一の最高級の伽羅のお香を紹介して焚いてレビュー
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■高級伽羅のお香・動画で説明■
【伽羅・人気ランキング】伽羅のお香比較レビュー・焚いた。蘭奢待と伽羅の説明。
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◆香道での伽羅の楽しみ方◆
■大変高価な香木を香道のように聞香スタイルで焚いてみる■
●香道の聞香スタイルで伽羅を楽しむ(真ん中にあるのが伽羅香木ひとかけらです)油分がにじみ出ています。
●焚屋が知る最高の伽羅。伽羅は大変希少です
画像の伽羅は1g/200000円(時価)です。
■香道の動画で説明■【香道のイメージ】日本香堂公式 鎌倉編 long.ver
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◆伽羅を焚いて香りを楽しむ◆
■大変高価な香木を香道のように電子香炉・電池香炉をしてようして聞香スタイルで焚いてみる■
お香の原料、香木(白檀・沈香・伽羅)の香りを楽しんで、究極のリラックスを体験してみませんか。
■電子香炉で伽羅を焚く 動画で説明■
【電子香炉】SIZUROで聞香・空薫体験。
お香・伽羅・白檀・練香・ホワイトセージを焚いて浄化体験
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●電子香炉で伽羅を楽しむ
■電池香炉で伽羅を焚く 動画で説明■
4月18日はお香の日を記念して大変貴重で高価な伽羅の香木を焚いてみました。
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★淡路島にたどり着いた香木は蘭奢待?★
全浅香よりも新しい蘭奢待の可能性は低く、天平勝宝5年(753)3月29日の仁王会に用いたのち
東大寺大仏に献納されたものであるとの記述がある。
もともとは香薬として献上されたが、巨木の為、珍しがられ保存の対象となった
全浅香も時代背景的に、まだ新しい部類かと思われます。
聖徳太子伝歴では、法隆寺にある香木を聖徳太子が鑑定した説もあり、法隆寺の香木の方が可能性は高い。
◆日本書記◆によると594年、淡路島に長さ2メートルの香木が漂着し、
島民が薪代わりにかまどの火の中に投げ入れたところ芳香を発しため、この木を宮中に献上したと記されいる。
◆聖徳太子伝歴◆ではこの故事にふれ、『聖徳太子がその献上された木をすぐに沈香木と見分け、
この一部で仏像を彫り、残りを法隆寺に納めた』とある。
この沈香は607年に法隆寺の建立と共に奉納された、日本最古の香木“法隆寺”として知られる。
上記点から、法隆寺の香木が一番可能性が高いと思われる
★香木伝来の伝説が伝わる神社。枯木神社★
香木が初めて登場するのは日本書紀。
推古天皇3年(595年)夏4月、沈水淡路島に漂えりと記されています。
推古天皇の時代に、この海岸に流れ着いた木片を何気なく住民が燃やしたところ、
芳しい香りが漂ったので、慌てて火の中から引き上げ朝廷に献上したと言われています。
また、漂着した細長い香木を浦人が切ろうとしたところ障りがおきたので、
恐れた浦人たちが沖へ流したが、何度も戻ってくるので
ここにお祀りしたという言い伝えも残っているそうです。
法隆寺の観音像はこの香木から彫り出されたものだと伝えられています。
朝廷に献上されたのち、聖徳太子が観音像をつくったとされています。
香木(沈香木)は今も大切に、枯木神社のご神体として祀られています。
ただ、祀られているのは流れ着いた沈香でありません。
漂着した沈香はどこにいったのか不明でミステリーですね。
●枯木神社
場所は、住所 〒656-1501 兵庫県淡路市尾崎
アクセス:県道31号線尾崎海水浴場より北へ 約1Km 道路沿い
●淡路島観光ガイド
https://www.awajishima-kanko.jp/manual/detail.php?bid=385&lid=1&at=01
◆蘭奢待にまつわる商品色々◆
蘭奢待は高級感や最高峰を意味していて色々商品名で使用されたり、高級感を出す際に利用されています。
岐阜県養老郡養老町にある美濃国・養老の酒蔵 玉泉堂酒造株式会社
では、醴泉 蘭奢待(らんじゃたい)というお酒があり、
◇穏やかで上品な香りの中に、余韻ある味わい感じるとの蘭奢待の上質さを表現したお酒もあります。
また歌舞伎の世界でも、『加賀見山旧錦絵』のなかで、 <旭の尊像>とともにお家騒動のアイテムとして使われる<蘭奢待>。
『仮名手本忠臣蔵』の<大序>にも"新田義貞の兜にたきしめた香"として その名を見せています。
墨とか硯などの名前などにも使われていることがあります。
<関連用語>
紅塵(全浅香)についてはこちらクリック
お香の歴史についてはこちらクリック
お香とアロマの雑学 MENU|アロマ香房焚屋
2011年10月31日レポート(お香専門家 香司 焚屋)
個人的見解でレポートさせていただきます。
平成23年度 第63回 正倉院展
場所 奈良国立博物館
14年に一度の思い出のプレミアムチケット
正倉院展 パンフレット 表面 クリックで拡大 | 正倉院展 パンフレット 裏面 クリックで拡大 |
正倉院展今年の見どころ クリックで拡大 |
正倉院展今年の見どころpart2
クリックで拡大
◆正倉院展 研修までの経緯◆
香木とお香を扱う専門家として、避けては通れないお香の歴史。
お香の歴史の中で、出てくる伝説の香木「蘭奢待(らんじゃたい)」。
この蘭奢待をひと目見たく、研修旅行を企画しました。
また、正倉院展は一年に一度の開催のため、何年か前から行きたい気持ちが高ぶっていました。
今年は限界に達していました。また、蘭奢待は14年ぶりの出陳(前回は1997年)の為、
これを逃すといつになるかわからないという行きたい願望を最大限にくすぐる研修旅行でした。
◆蘭奢待出展に関して◆(個人的感想)
私、思い立ったら即行動するタイプで気軽に正倉院展へ行って
蘭奢待が見れるものとばかり思っていました。
たまたま、去年行こうとして用事があっていけなかったのですが、行っていたら、
蘭奢待を見れないまま帰ってくることになりました。
今回は、事前に宝物の出展の下調べして(薫香業界で話題になったため)行きました。
下調べをしていかないことには、お目当てのお宝が
見れない場合もあります。上記にも記入しましたが、(今回の出展は62件、開催期間は10月29日~11月14日)で
蘭奢待は14年ぶりの出陳(前回は1997年)と限られた期間のみでの出展というタイミングも重要な展示会となります。
そのため、集中してめちゃくちゃ混雑します。
また、マイカーで行くのにも交通規制など大変なので、わたくしは正倉院展バスツアーで行きました。
これは本当に楽ちんで正しい選択だったと思います。正倉院には現在整理しているだけでも約9000点にも及ぶ
宝物が収められており、毎年新しい宝物を展示しても10年以上かかる計算になります。
なので確実に下調べしてから行ってくださいね。
◆正倉院展とは?◆
正倉院展は昭和21年(1946年)に始まり、正倉院宝物は勅封によって、厳重に守られており、
古来行われた曝涼(虫干し)の伝統に則り毎年秋にのみ開封されます。正倉院展はこの期間に合わせて行われます。
正倉院展は9000件とも言われる正倉院宝物の中から60件ほどを選び、一般公開する展覧会です。
毎年期間が決まっており、今年は10/29~11/14と一年に一度の貴重な展覧会です。
正倉院展の開催場所は奈良国立博物館で行われていますが、実際の正倉院は東大寺よりも北にあり、
現在は外観も拝観休止中です。
天平時代に建てられた校倉造の建築物で貴重な宝物は近代的な倉庫で保管されているため、現在は建物のみだそうです。
◆正倉院展 今年のデーター◆
開催日時 2011/10/29(土)~11/14日(月)※会期中は無休
開催時間 9時~18時
開催会場 奈良国立博物館 東新館
展示宝物 62件(北倉7件 中倉26件 南倉26件 聖語蔵3件)内初出陳17件
観覧料金 一般 当日 1000円
◆正倉院展 今年(2011年)の見どころ…(香りの観点から)◆
今年は、香りに関する出陳が多く、香と香にかかわる仏具のコーナーとして、
数々の宝物が展示されていました。大河ドラマ「江」や「篤姫」などの香道・香木のドラマの影響ですかね?
近年の香木ブームを象徴して出陳・展示されたのでしょうか?
香は、仏教では、灯明、花とともに仏を供養する上で、最も尊いものとされ、仏前では香がたかれ、
場の清浄を保つとともに香気で仏を喜ばせたのです。
◆今回の宝物(香り関連)◆
・蘭奢待のなで知られる銘香 黄熟香 今回の研修の一番のメインの品
香道関係者や香木の産地とされるベトナム留学生らも熱心に見入っていた。
・赤銅柄香炉 → 僧侶が法会の場などで手に持って焼香に用いる道具 柄の末は
鵲尾形といって3つに分れる。ほぼ純銅。
・赤銅合子 → 中には香を入れていた。
・金剛大合子
・沈香把鞘金銀荘刀子 → 沈香で出来た小刀装飾品 鞘の外に薄い沈香を貼る。
・沈香末塗経筒 → 経巻の容器。外面に沈香の粉末を漆で練ったものを塗布し、
マメ科植物の種と丁子香で文様をつけてある。(中央に丸。放射状に四方に
長い花びらのような形)
・?衣香(えびこう) 防虫香 → 今回の研修目的 2番目の品
・漆皮箱(えび香の容器)
・薬裏(くすりつつみ)
今回は「蘭奢待」と「えび香」の2点の詳細レポートをしたいと思います。
◆◆蘭奢待(らんじゃたい)レポート◆◆
館内は写真撮影は禁止の為、画像はございません。
当時の様子の画像をリンクで張りました。
リンク切れの際はご了承くださいませ
会場の様子はこちらクリック
外部リンクです
リンク1 明治天皇切り跡
リンク2 織田信長 足利義政切り跡
リンク3 蘭奢待 後ろ姿
まず、蘭奢待の基本情報を踏まえた上で以下のレポートをご覧くださいませ。
蘭奢待の香木は14年ぶりの出陳だそうです。
(前回の出陳年は1997年でした。)そのため、今回の正倉院展はいかに貴重かわかると思います。
まず、2階の香と香にかかわる仏具のブースへ行きました。
壁面ではなく、独立した360度ガラス張りの「蘭奢待」は長さ156cm、重さ11.6㎏と
かなりの大きい香木で画像で見るより、オーラを放っており、堂々たる存在感がありました。
ずっしりとどっしりとした香木でした。
木質は赤みがかかった茶色、樹脂部分はこげ茶色で焚くとすぐに香りが出てきそうな木質でした。
蘭奢待の横から見た内部は中空で木の繊維のうねりがありました。
木元の内径は約30cm また、一部渦巻いていた部分もありました。
大自然の神秘でした。
蘭奢待の裏側から見てみると、何と、明治天皇の切り取った後の
裏側ですが、明らかに切り取った跡がありました。誰が切り取ったかは、わかりませんが、
新たな発見でした。やはり、謎が多き香木です。
また、5mmほどの小穴が数か所程空いていました。
見て納得という部分もあり、存在感・威圧感は圧倒的でした。
香りはガラス張りで伝わらないのですが、1200年の歴史を香り続ける香木は歴史の深さも感じました。
所有することが権力の現れだった時代の重さが感じられました。
すべての権力を掌握した織田信長が朝廷を震え上がらせ切り取った様が切り口にも現れているようでした。
(信長は切り取った中でただ一人天皇家以外の人物でした。)
本物を見る目的は達成されましたので大満足でした。
◆◆えび香のレポート◆◆
館内は写真撮影は禁止の為、画像はございません。
常温で香りを放つ香料を袋に詰めた物が匂い袋で、欧米でも同様のものがありサシェと呼ばれています。
正倉院には大小16個の匂い袋が保管されており、日本最古のものとされています。
そのうち大型のものは「えび香」と呼ばれ宝物を害虫から守るためのものとされています。
えび香とは…二重になった絹布でつくられ、中には沈香や白檀、丁子など
六,七種類の香料を調合したものが入っているそうです。
神護景雲2年(768)4月26日付の記載あり。
当店でも、香り袋を作成しているため、日本最古の香り袋のルーツを知りたくべく鑑賞致しました。
香りはガラス張りでわかりませんが、絹の布でくるまれました。
やや大きめの香り袋(防虫香)で12~16cmで香料を入れるとかなりの芳香になるのでは?と感じました。
絹は香原料で布焼けしたのか、黄色っぽくなっていました。
歴史を感じる色でした。
香り袋のルーツを見れて大満足でした。
◆◆ 正倉院展を見終えて 感想 ◆◆
普段、本などでみれる国宝の宝物を実際によく見れて良かったです。
また、毎年違う宝物を見るというのも楽しみの一つかもしれません。
開催期間も虫干しの季節を選んでいるため、気候的には穏やかな時期です。
事前に、宝物をもう少し調べていくと、もう少し楽しめたのかなーと思います。
焚屋は蘭奢待を見に行く目的がありましたので、満足でした。
宝物の歴史背景を知った上で見に行くと本当に楽しめると思います。
是非、次回行かれる方は、予習をしていかれるといいかもしれません。
あと、正倉院展はかなり込み合います。混雑時は1~2時間待ちなどは
当たり前のようにあります。(土日はもう少し混雑するかもしれません)
ただ、午後からは比較的すいているようなので、余裕がある方は午後から行動されることをオススメ致します。
待ち時間も踏まえて行動していただければと思います。
東大寺も近いので、是非ともついでにご覧いただければと思います。
また、館内のミュージアムショップには、14年ぶりに出展されている
香木「黄熟香(おうじゅくこう)」(通称・蘭奢待(らんじゃたい))をかたどった
チョコレートや携帯電話のストラップやキーホルダーなどがありました。
チョコレート(8500円でした)は長さ25センチと実物の約6分の1で、
織田信長らが切り取った跡を示す三つの付箋も忠実に再現してありました。
読売新聞社さんのブースの奥には、「香木の香りを体験してみよう」というコーナーがあり。
蘭奢待と同じ種類の香木「沈香(じんこう)」の最高級品とされる
「伽 羅(きゃら)」の香りなどが体験できました。
見て納得の香木でした。香木を取り扱いしている当店としては、貴重な経験でありました。
はたして次回はいつ公開になることやら
ご参考までに…
奈良研修旅行 写真ギャラリー
奈良なので 鹿が沢山いました。 | かなり快晴で 気持ちいい気候でした |
第63回 正倉院展 年に一度の 展示会 | 会場は込んでいました。 午後から行くと 空いています。 |
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現存する香木 伽羅のグレードで最上級な伽羅を使用したお香
高級線香シリーズ
こちらクリック
<お手軽ですが本格派>
お値段もお求め安く、素材の良さを生かした伽羅のお香です。
素材も無添加・無着色にこだわり知る人ぞ知る、当店でも
人気のお香です。
みのり苑 伽羅
こちらクリック
<万人受けで人気の伽羅シリーズ>
全国的に人気の伽羅のお香です。
エントリー用~本格派の方まで
上品に品よく焚くことができるお香です。
こちらクリック
色々な伽羅の香りで、当時の時代の雰囲気に
浸ってみてはいかがでしょうか。
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※イベントは終了しました。
このチャンスを逃すな!!!!!
蘭奢待をまだ見ていない方へ大変なチャンスです。
これを逃すとしばらくの間見ることはできないかもしれないです。
普段、年に一度の正倉院展でも14年ぶりに出展された蘭奢待。
今回天皇ご即位の記念で特別出展で蘭奢待を拝見できます。
正倉院が1260年の長きにわたって守り伝えてきた正倉院宝物約9000点のなかから、
約40件が東京国立博物館にやって来てその中に蘭奢待も含まれているとのことです。
画像クリックで拡大
●御即位記念特別展「正倉院の世界ー皇室がまもり伝えた美ー」
会期:2019年10月14日〜11月24日
会場:東京国立博物館 平成館
住所:東京都台東区上野公園13-9
電話番号:03-5777-8600
開館時間:9:30〜17:00(金土・11月3日・4日〜21:00) ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月(ただし10月14日、11月4日は開館)、11月5日
料金:一般 1700円 / 大学生 1100円 / 高校生 700円 / 中学生以下無料
「正倉院の世界-皇室がまもり伝えた美-」の公式サイトはこちら、
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.お香・香りの使い方と使用シーンと使用場所